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3/23シンポジウムに50名が参加
3月23日(土)に開催されたシンポジウム「どうする団地の高齢化と多文化共生」に60名の地域住民の方々が参加しました。当日は高島平二丁目団地自治会の戸田敏之会長、高島平三丁目自治会の宮坂幸正会長が論者として登壇し、高島平ACTの吉成が進行役を務めました。戸田会長からは団地の高齢化が著しく進んでおり高齢化率は45%に達していること、さらに全国自治協の調査で高齢者の70%超える人々が年金のみの収入で暮らしているとの驚くべき報告がありました。高齢化ばかりか貧困化も進行していることになります。宮坂会長はパワーポイントを使用して三丁目団地は分譲住宅が7割を占めており、3つの管理組合が存在していること、自治会と管理組合が定期的に懇談会を行って情報交換等を行っていることが報告されました。高齢化に関しても二丁目団地と同様に区内でも屈指の高齢化率であることも付け加えられました。両団地で共通しているのは自治会役員の高齢化と担い手不足です。自治会でも組織拡大や次世代の育成に努力をしているものの、大きな成果はあがっていないとのことでした。二丁目団地自治会では住民の困りごとやお手伝いの中軸になっていた「助け合いの会」が3月末で解散することになることが報告されました。三丁目団地では「助け合いグループ」が活動を継続していますが、世話人、ボランティア協力員の高齢化は深刻です。
多文化共生については外国籍住民比率が二丁目団地では10%超、三丁目団地では5%超であることから自治会としても何らかの政策が必要であるが、ほとんど手付かずであることが両会長から延べられました。宮坂会長は外国籍住民を理解するために出身国の文化や習慣を知ること及び外国籍住民の足かせとなっている出入国管理ー在留資格制度を考え直さなければならないと積極的な提言をしました。
今回のシンポジウムは高齢化と多文化共生という重いテーマにもかかわらず時間も短かったため、議論を深めることはできませんでした。日をあらためてそれぞれのテーマについて議論を深める必要を感じました。また高島平団地の再生の名のもとに進められている団地の建て替えに関しても参加した住民から質問があり、このテーマも議論が必要でしょう。シンポジウムにご協力いただいた高島平二丁目団地自治会及び三丁目自治会の皆さん、ありがとうございました。