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2018年に長男のダニエルと弟を残してフィリピンに帰国を余儀なくされたドゥーラ夫妻が2022年11月に来日しました。弟が入院した際に、特別に査証を得て来日したことはありますが、家族4人が再会できたのはほぼ5年ぶりになります。ドゥーラ夫妻は立教大学のフィリピンプロジェクト授業で学生がマニラを訪れた際に、インタビューも受けています。今年1月10日に、理事の吉成がドゥーラ夫妻、ダニエルを招待して高島平のレストランで歓迎の食事会をしました。ドゥーラ夫妻は日本での就労を希望しており、いったん帰国したうえで、就職先などをさがすことになりました。


2022年12月26日、バングラデシュのナンヌ家族(配偶者のベビーさんと子ども4人)と高島平ACTの理事である吉成勝男が板橋区大山のイタリアンレストラン「パドマ」で久しぶりに懇親を深めました。ナンヌさんと吉成は30年来の友人であり、友情と信頼を深めてきました。ナンヌさんは吉成が立教大学のプロジェクトでバングラデシュを訪れた際にも、同行しています。35年近くの日本での生活の中で、ナンヌさんは事業にも成功し、大田区内で平穏に家族と共に暮らしています。長女はすでに大学進学が決まっており、将来が楽しみです。バングラデシュと日本の関係は意外と深く、バングラデシュが独立した際に、日本政府はいち早く承認をしています。高島平にもバングラデシュ籍住民が居住しており、今後もナンヌさんの協力を得ながら交流を深めていきたいと思います。


2022年12月10日(土)の午後3時30分から日本語教室クリスマス会を開催しました。現在、日本語教室は公益信託土肥記念高齢者福祉基金の助成を受けて毎週土曜日に実施しています。この2年間で、30人近くの受講生が登録をしています。団地の高齢化と多文化化の中で、外国籍住民の増加は顕著となっています。日本語教室には団地在住の中国籍住民が毎週土曜日に7人から10人程度参加しています。受講者の中からクリスマス会を開催したいとの声が上がり、12月10日に開催したものです。クリスマス会にはシニアボランティアや学生ボランティア、受講生など20人が出席し、ゲームをしたり懇談を深めました。子どもたちもたくさん参加し、ゲームやプレゼントなどを楽しんでいました。


2022年11月19日(土)15:30~多文化支援員育成事業の一環として「フィリピンの食生活から歴史と文化を考える」イベントを開催しました。当日は、団地在住でフィリピン籍の貝吹シェーラさんらがフィリピンの伝統料理であるシニガンスープを調理し、参加者にふるまいました。会場には20名を超える地域住民が参加し、初めて食するフィリピン料理に感動をしたり、調理の仕方を尋ねるなどしていました。その後、映像を使って、フィリピンの歴史と文化について貝吹さんらがお話をしました。今回のイベントもコロナ感染対策を徹底して実施しました。なお、このイベントは板橋区の「ボランティア・NPO活動補助事業」を活用して行われました。


2023年1月13日(金)にいたばし総合ボランティアセンター主催の「いたばしつながるカレッジ―地域における多文化共生を考える」は開催されました。最初に板橋区文化・国際交流課の高橋課長から区の多文化政策の進捗状況などについて報告がありました。続いて高島平ACTの吉成勝男理事から高島平団地の高齢化と多文化化の進行と、市民団体が自治会などの地縁組織と連携しながら地域の課題に取り組んでいることなど具体的な事例などを交えながら報告をしました。また学生ボランティアとして外国籍住民に初級日本語支援をしている前田侑里理事から、日本語教室では団地在住の高齢者や学生が若い外国籍住民に日本語支援をしていることで、高齢者、若もの、子どもたちが気軽に参加し、なごやかな雰囲気が自然と生まれていることなどについてお話をされました。会場からは日本語をうまく教えるコツは何かなど質問も出ました。磯部所長の気配りの行き届いた司会で寒い日でしたが、会場は終始暖かさに包まれていました。


12月17日の土曜日、土肥記念高齢者福祉基金から助成を受けた第3回多文化コミュニケーション塾を開催しました。多文化コミュニケーション塾は地域の高齢者と外国籍住民が協働してコミュニティの結束性を強めていくことを目的とした事業の一環として実施しています。この日は立教大学社会学部長の水上徹男先生がゲストとして「超高齢化社会とコミュニティの役割―外国籍住民を中心として」をテーマにお話をしました。会場には30名近くの方が参加し、「社会全体の関係性が希薄化する中で、コミュニティを再生するには」といった難しい質問などが寄せられました。


12月10日の土曜日にクリスマス会を開催しました。子どもたちもたくさん参加し、クイズやゲームを楽しみました。見目さんが景品を用意して、お楽しみのビンゴゲームは大人気でした。お腹いっぱいになって皆さま、大満足でした。


初級日本語教室は毎週土曜日に開催しています。受講者が少しずつ増えていて、ボランティア支援員が不足しています。ご都合のつく方はぜひ、ボランティアをお願いします。年齢、性別、国籍など一切問いません。意欲のある方は大歓迎です。連絡は下記まで。
電話:080-3018-2011
Email:in.act.takashima@gmail.com


2022年7月から開始された地域の中高齢者を対象とした多文化支援員育成事業も6か月が過ぎようとしています。支援員育成の募集には定員を超える12名の方が申し込みをしました。異文化理解研修Ⅰ及びⅡまで終了しています。またイベントとしてバングラデシュのウットロンによるコンサートも台風が直撃する中で開催しています。フィリピンの食生活を通して歴史と文化を学ぶイベントにもたくさんの方にお越しいただきました。7月から2023年3月までに16回開催を予定している中国語基礎教室も順調に行われています。発音など難しいものの中国籍ボランティアが親切に中国語を教えています。


2022年10月16日に東京弁護士会の山浦誠治弁護士をお招きして異文化研修Ⅱを開催しました。当日のテーマは「外国籍住民を守る法律」でした。近年の労働力不足の中で、外国人を雇用する企業が増えています。また本来は労働者であるにもかかわらず「技能実習」という名目で、労働者を受け入れるようになっています。言葉の壁や文化の壁などで弱者である海外から来た労働者は不当な待遇を受けていることが少なくありません。当然、外国人であっても労働基準法や労働契約法などすべての法律が適用されます。中には外国人が日本の法律を理解していないことに付け込んで、労働法違反を繰り返す事業主もいます。山浦弁護士の講座ではわかりやすい言葉で、外国人自身が自らを守る法律についてお話をしていただきました。移民を受け入れるのであれば、法律を遵守し、日本人と同様の処遇を行うべきです。


異文化理解研修では高島平再生が板橋区とURによってすすめられています。再生とは広大な敷地を有するUR団地の建て替えを意味しています。建て替えは2丁目及び3丁目団地に及び高島平地域が想像もできないほど変容していくことになります。高島平団地の高齢化率は40%を超えており、板橋区及びURは住民の理解と納得を得ながら建て替えを進めることができるのか疑問が出されています。異文化理解研修などを通して、高島平再生について高島平ACTも情報を発信していきます。


2022年8月21日の午後3時から土肥記念高齢者福祉基金の助成事業である異文化理解研修Ⅰを開催しました。講師は立教大学社会学部長の水上徹男先生でした。この事業は地域に在住する中高齢者が経験と知識を生かし外国籍住民を支援し、比較的若い層で構成されている外国籍住民は地域の助け合い活動などに参加していくシステムを作り上げることを目的としています。会場には30名ほどの住民が参加し、熱心に水上先生のお話を聞いていました。


2021年度から高島平ACTは公益信託土肥記念高齢者福祉基金から助成金をいただき、日本語教室、異文化理解研修などを開催しています。日本語教室や研修に参加する外国籍住民の利便性を高め、よりコミュニケーションを深めていこうと助成金でポケトークを購入しました。ポケトークは約140か国語に対応する自動翻訳機で、日本語教室や異文化理解研修のほかに日常的なコミュニケーションツールとして使っています。


2022年8月7日に開催されたファミリー名店街開設50周年記念イベントにバングラデシュの文化・教育活動をしているショルリピが演奏をしました。真夏の暑い中、10人を超えるショルリピのメンバーが熱演しました。


11月19日(日)の午後3時から、板橋区から助成を受けている多文化支援員育成事業の一環として「食生活からみたフィリピンの歴史と文化」を開催しました。当日は貝吹SHIELAさんらが手作りのシニガンスープを参加者の皆さんに試食していただいた後に、映像をみながらお話を伺いました。興味深いお話に会場からは質問が続出しました。参加者は定員の15名でした。また中高年ボランティアや学生ボランティアも大活躍でした。


9月18日の日曜日、大型台風が吹き荒れる中でバングラデシュのウットロンのライブコンサートを開催しました。約1時間のコンサートでしたが、リーダーのハックさんはじめバンドのメンバーが熱い心をうたい上げていました。伝統的なダンスもあり、40名を超える参加者の皆さまはバングラデシュの熱い息吹を感じていました。


7月30日(土)の午後3時30分から公益信託土肥高齢者福祉基金の助成を受けて「第1回異文化コミュニケーション塾」を開催しました。昨年度から引き続き同基金から助成を受けことtができ、日本語教室(6月から毎週土曜日14:00~)、異文化コミュニケーション塾など地域の高齢者と外国籍住民を結ぶ貴重なプロジェクトを実施できるようになりました。第1回異文化コミュニケーション塾には立教大学社会学部の野呂芳明先生にお越しいただき、「都市社会学から考える団地再生」をテーマにお話をしていただきました。講演は社会学における「都市」の概念について100年以上前の米国シカゴの事例を参考にしながら、わかりやすく現代の高島平について具体的な団地再生計画の進め方や問題点などを指摘する内容でした。野呂先生のお話は1時間30分程度と長いものでしたが、参加された皆さまには意義深い一日になったようでした。猛暑の中、ご出席いただきありがとうございました。


2022年8月に吉成理事がエルシャド経済公使と情報交換を目的としてバングラデシュ大使館を訪れました。吉成理事は9月に立教大学のプロジェクトチームとバングラデシュの帰還移民の調査のためダッカ訪問を予定しています。エルシャド講師との話では近年のバングラデシュの経済発展の現状、貧困対策などについて話をしました。


2022年も早いもので、もう1月が終わりになります。高島平ACTの日本語教室はコロナウイルスの感染拡大が続く中で1月は4回実施することができました。感染力が驚異的に強く、だれもがどこにいてもいつでも感染する可能性があります。重症化する恐れのある方や体調のすぐれない人にはお休みをとっていただき、感染対策をこれまで以上に徹底して実施してきました。現在、中国、モンゴル出身の方々8名が参加しています。大学生ボランティアも日本語学習支援に慣れてきた、緊張しながらも和気あいあいと授業を進めています。


12月26日に午後2時から埼玉県川口市でKahal Gallery主催でBangabandhu International Art Exhibitionが開催されました。Kahal Gallerygaは2018年にバングラデシュ出身のカムルル ハサンさんが仲間とともに設立した美術館です。展示会のオープニングセレモニーでは高島平ACTの吉成勝男理事、在日バングラデシュ大使そして立教大学の水上徹男社会学部長がゲストとしてお祝いのあいさつをしました。当日は50名を超えるバングラデシュの人たちが参加し、30展近くの絵画を鑑賞していました。バングラデシュ出身の芸術家が自らの手で美術館を日本で設立するのは初めてであり、文化的な交流を深める場として期待できます。美術館の住所は埼玉県川口市東本郷1239-6です。ぜひ一度訪れてください。


第4回(B班2回目)となるスマホ教室が11月27日に開催されました。定員4名の教室に10名を超える方の応募がありました。当日は中国籍の李さんが講師となり、王さん、沙さんが補助者となり4名の高齢者にスマホの操作方法、Lineアプリの使用などについて個別に教えました。この日は爲房代表理事もボランティアとして参加し、2時間を超える教室となりました。今年度のスマホ教室はこの日で最後になりますが、ご協力いただいたいたばし総合ボランティアセンターの飯野さんに感謝いたします。


11月21日の日曜日、高島平三丁目団地で立教大学社会学部長の水上徹男先生が「東京の中の外国人コミュニティ」をテーマとして講演をしました。当日は同じ立教大学社会学部の野呂芳明先生も出席し、昨年12月に自治会第4支部が実施した住民アンケート調査について報告をしていただきました。


10月23日、第2回多文化講座が開催されました。大東文化大学社会学部の飯塚裕介さんが「高島平団地住民の防災意識」についてお話をしました。講座の最後に高島平三丁目自治会環境防災部の庄司七郎部長が自治会の防災対策について報告をしました。皆さん、ありがとうございました。


空気が澄み渡った冬には三丁目団地にも富士山が美しい姿を現します。富士山は四季折々に変化し、住民の目を楽しませてくれます。
団地の再開発で、この美しい姿が失われなければよいのですが。


旧高島平第七小学校は、すでに廃校となっています。地域のサロン活動の拠点として使われていましたが、昨年からPCR検査センターとなっていました。いまは出入りする人もなく建物は朽ち果てて、以前の面影はまったくありません。板橋区はここを高島平再生の「種地」としていますが、放置されたままの小学校は廃墟のようになり、かつて子どもたちが喚声を上げて走り回ったグラウンドは雑草が伸び放題になっています。高七小の前を通るたびに心が痛みます。それでも春になると高七小の前の桜並木だけは変わらずにみごとな花を咲かせています。(2021年3月)


高島平三丁目の緑地帯には四季折々に様々な花が咲きます。今年もつつじの花が美しく咲きました。
緑地帯にはお散歩をする人、ジョギングをする人などがうつろいゆく四季の花々を楽しんでいます。


外国人が日本で暮らすためには出入国在留管理庁の出先機関である地方出入国在留管理局から目的別の在留資格を取得する必要があります。例えばインド料理であれば技能の在留資格、ITエンジニアであれば技術・人文知識・国際業務の在留資格です。一方で、1980年代後半以降、日本で就労する外国人が増加しており、就労できる在留資格が認められないままに日本で働く外国人もいます。日本の産業・経済がこうした人々を求めているからです。在留資格を持たない外国人は、摘発されれば収容―送還になります。本年3月、名古屋入国管理局に収容されていたスリランカの女性が亡くなりました。女性は体調を崩し、収容所職員に何度も適切な治療を求めていましたが、残念ながら治療を受けられずに死亡しました。少子化と高齢化が同時進行している日本では海外から不足する労働者を受け入れざるを得ません。受け入れた外国人をあたたかく迎え入れる必要があります。


高島平三丁目自治会の厚生部が運営しているサロンです。20数年続いており、高島平でも古いサロンとして
有名です。火曜ふれあいルームは毎週火曜日に3-10‐1号棟集会所で開催されていますが、緊急事態宣言が発
令されているため、休止しています。サロン活動はNPOや地域の民生委員によって運営されているものもあり、
広がりを見せています。


日本社会の多文化、多民族化が急速に進んでいます。1990年代初頭から日本に移住したイスラム教徒により
全国各地にモスジド(モスク)が建設されていきます。JR蒲田駅から徒歩で10分ほどのところにあるカマタ
モスジドもその一つです。親切なイマム(宗教指導者)が気持ちよくお話を聞かせてくれます。イフタルの
時期にモスジドを訪れるとおいしいご飯がふるまわれます。